2018年1月10日水曜日

1月、浦山口駅~高ワラビ尾根~小持山~武川岳~伊豆ヶ岳~正丸駅(日帰り)

2018年1月7日(日)

2018年の登り始めです。3連休の真ん中ですが、近場で日帰りのルートとして、久しぶりに奥武蔵アルプスを目指すことにしました。 

浦山口駅から高ワラビ尾根で小持山を目指し、その後大持山を経て、未踏の武川岳と伊豆ヶ岳を歩いて正丸駅まで下りる計画です。

山と高原の地図では小持山の西側の高ワラビ尾根は山頂からタワ尾根との合流点までが破線となっています。合流点から先は登山道ではなく、地図にルートの記載は無いのですが、浦山口駅付近まで尾根が伸びており、ネットの情報では、結構歩かれているようです。

多少岩場があるのと、急登であること、距離が長めなこと、道標などは一切期待できない点など、一般登山道より難易度は高いようですが、危険個所は無さそうですので、歩いてみることにしました。改めて地図を見るといくつかのピークがある長い尾根で、実際登り応えがありました。


橋立川に架かる橋立橋を渡ります

しばらく進むと左側に作業道入口の階段が見えてきます

登山道ではないとのこと

高ワラビ尾根に取り付きます。かなり急です。

尾根の上に出ました

城山の頂上が見えてきました

城山山頂(展望なし)

秩父さくら湖の向こうは昨年登った若御子山と大反山

木々の間から両神山

岩場があります

左から御荷鉾山や城峯山、中央やや右の長瀞周辺とその後ろに赤城山が見えます

小持山を登るための尾根とは言い切れない程にアップダウンがあります

西側から見る武甲山

伊勢岩ノ頭

急な登りがあります

急登の岩場で多少高度感があります

覗き岩と呼ばれる展望ポイント
覗き岩からの展望。奥の稜線が長沢背稜。

山と高原の地図で破線になっている箇所で、結構急登です。

奥武蔵アルプスの一般登山道にでました。南側から武甲山。

少し雪がありました
小持山と大持山の間にある雨乞岩からの展望。拡大してみたら真っ白な八ヶ岳がちらっと見えました。

武川岳方面へ伸びる緩やかな尾根

緩やかな尾根は最後、急な下りを経て武川岳、前武川岳につながります。その後ろに伊豆ヶ岳と古御岳、さらに後ろの尾根は奥武蔵グリーンラインです。


奥武蔵アルプスから武川岳への分岐は展望が良いです

スカイツリーも見えました

緩やかな下り

地図にもある通り最後は急坂です

妻坂峠に到着

武川岳への登りは岩場に注意とのこと

結構急な登りです

武川岳山頂に到着。木々の向こうに武甲山が見えます。

南側に多少展望があり、遠くに丹沢が見えました。

前武川岳を目指します

前武川岳に到着

どんどん下ります

一旦車道にでました。伊豆ヶ岳(左)と古御岳(右)が見えてきました。

伊豆ヶ岳を正面に望む見晴らしの良い下り

山伏峠に到着。車道を渡ると伊豆ヶ岳の登山口があります。

伊豆ヶ岳の登りも急です

関東ふれあいの道との合流点が見えてきました

伊豆ヶ岳山頂に到着

山頂は広めです

平野部側の展望

二子山

武川岳方面。武甲山はその後ろ。

長岩峠の分岐から戻るように少し登り返して、正丸駅への下山路を進みました。

車道に到着

正丸駅に到着。ドライブイン的な売店もありました。
高ワラビ尾根の詳細ルートは、昭文社の山と高原の地図には載っていませんので、吉備人出版の奥武蔵登山詳細図を利用した方が良いと思います。iPhone用のアプリもあります。この地図には作り手の情熱を感じます。是非使ってみてください。

最後に、通ったルートのメモと地図
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2018年1月7日(日)
浦山口駅 7:33
高ワラビ尾根作業道入口 7:57
城山山頂 8:40
伊勢岩ノ頭 10:06
小持山 11:08
大持山 11:37 (15分休憩)
武川岳分岐 11:57
妻坂峠 12:34
武川岳 12:59
前武川岳 13:12 (5分休憩)
山伏峠 14:01
伊豆ヶ岳山頂 14:34 (10分休憩)
長者峠 15:09
かめ岩 15:18
ふたご岩 15:22
実谷のふたまた 15:29
長岩橋 15:33
車道 15:36
正丸駅 15:56

浦山口駅~小持山~武川岳~伊豆ヶ岳~正丸駅
https://goo.gl/MSyqgt

2018年1月3日水曜日

12月、留浦〜大寺山〜三頭山〜陣馬山〜景信山〜高尾駅(1泊2日)

2017年12月16日(土)~17日(日)

2017年最後の山行です。2017年はあまり山へ行けず、2月に雲取山に登ったものの、新たな百名山には登れませんでした。

2月に北側の都県境の長沢背稜を歩いたので、最後に南側の都県境を歩いて、一年を締めくくろうと考えました。

雲取山から南側の都県境は、七ッ石山の東の小袖川沿いに奥多摩湖まで南へ下り、奥多摩湖対岸の大寺山の山頂を通り、一旦小菅川まで下りた後に三頭山山頂へ続きます。これらのほとんどは一般的な登山道ではないです。

今回は留浦のドラム缶橋で奥多摩湖を渡ってから鴨沢対岸くらいまで進み、そこから大寺山を登り始め、三頭山を経て笹尾根を南東へ進む計画です。コースタイムはよくわかりませんが、一泊二日でも足りないくらいの時間になりそうですので、自立式のシェルター、寝袋等を持ってでかけました。

奥多摩駅から留浦へは鴨沢方面のバスに乗らなければなりませんでしたが、少し遅れたため、鴨沢方面行きのバスを1時間程待つことになりました。ただバスを待つのも退屈ですので、鴨沢より手前の峰谷行きのバスで峰谷橋まで行き、そこから小一時間歩いて鴨沢の一つ手前の留浦のバス停を目指すことにしました。留浦に着くころには奥多摩駅で一時間待っていれば乗れたはずのバスに抜かれてしまうのですが…。

留浦のドラム缶橋で奥多摩湖の対岸に渡り、鴨沢対岸あたりまで歩いてから、都県境の尾根を登り始めます。時々振り返り、鴨沢から雲取山を目指す人たちを見下ろします。登り尾根や赤指尾根など、七ッ石山、雲取山に通ずる尾根を見渡せて楽しいです。


留浦のドラム缶橋

留浦のドラム缶橋で対岸を目指します

湖岸に沿った道は荒れています

対岸に小袖川の河口が見えました

小袖川の対岸あたりをスタート地点とします

登り始めの斜面はこんな感じです

鴨沢の集落と奥に雲取山への登り尾根が見えます
都県境は尾根沿いなのでわかりやすいです

大寺山に着くと、見事な白い仏塔があります。四面に金色の仏像があります。南インドで出土された仏舎利塔のレリーフをもとに設計されたとのことですが、ミャンマーとかによくありそうな仏塔でした。奥多摩湖の水源地にて、この仏舎利を通じてお釈迦様のお慈悲が奥多摩湖に降り注ぎ、やがて都民のいのちを養うとともに平和の実現を目指すとのことです。なんだかすごい発想ですね。オートマチックお釈迦様のお慈悲。

大寺山を越えた後、小菅川側に下りるのですが、最後、地図で崖のような表記になっているところは、結構大変でした。テープがあったので踏み入れてしまったのですが、足元の岩が崩れやすいのと、崖が車道に面しているため、落石が事故に直結しそうです。深入りしないことが賢明でしょう。すぐに登り返して、やや東側に逸れて下山しました。

下山道は、山頂付近の日本山妙法寺から続いているNTTか何かのケーブルに沿って崖側を東に避けるのが安全だと思います。

車道に出てから、少し山梨側へ歩き、金風呂のバス停あたりから河原に降りて、都県境と思われる場所まで戻り、今度は三頭山の尾根を登り始めます。一般ルートでは無いものの多少は人が歩いている感じです。尾根を直登する格好ですので結構急です。これまで鴨沢までの車道5km歩きと、大寺山の登り降りで思いのほか消耗していたため結構きつかったです。

大寺山山頂の仏舎利に到着

仏像1

仏像2

仏像3

仏像4
山頂を後にして南下すると廃車などでちらかったところがあります

日本山妙法寺

妙法寺の南側の斜面を下ります

電線沿いに下ると最後は都県境から東に逸れて竹林にでます

車道にでました

山梨県境が見えてきます。山側はコンクリートが吹き付けてあります。

金風呂のバス停のあたりに小菅川を渡る橋があります

対岸に都県境の標識が見えました

沢の左の斜面を登ります

多少藪があります

振り返ると鹿倉山方面と麓の小菅村が見えます
入小沢ノ峰までは急登が続きます

入小沢ノ峰から一般登山道を歩き三頭山西峰(1524.5m)に到着

一番標高が高い三頭山中央峰(1531m)

三角点がある三頭山東峰(1527.5m)

一旦西峰方面に戻って笹尾根を南下、三頭山避難小屋に到着

三頭山避難小屋内部の様子

陽が傾き始め、初日に三頭山付近までしか駒を進められないとなると、後が大変だなと思いつつ、日没前に三頭山避難小屋に泊まって早めに体力の回復をはかり、日の出前に出発する方針にしました。

翌日、 3時半過ぎに出発しました。日の出まで3時間程あります。ヘッドライトをつけて進みますが、尾根伝いの一般ルートですので、特に不安はありません。ただし手持ちの水がすごく少なく、補給をしない限り持ちそうにありません。暗い中、水場探しをするのは嫌なので、夜明け頃に土俵岳の水場で水の補給を行って朝食を済ませ、その後は陣馬山で昼食をとる・・・というのが本日の補給計画です。土俵岳の水場を見つけるのに多少苦労をしましたが、この計画はうまく行きました。

昼過ぎに陣馬山に着きました。陣馬山はちょっとした観光地ですが、360度見渡せる景観は見事でした。景色の良い場所はすべて茶屋に占拠されているのが残念ではありますが、茶屋で山菜うどんを食べて景色を堪能しました。

翌朝3時半に出発し、大沢山(1,482m)を通過

槇寄山山頂(1188.2m)

丸山山頂(1098.3m)

木々の間から富士山が見えます

土俵岳山頂(1005.5m)。御前山方面が良く見えます。

日原峠から人里方面へ戻るような方向に水場があります

水場は凍っておらず、十分な水量がありました

浅間峠に到着

熊倉山(966m)

軍刀利神社

富士山方面が良く見えます

三国山(東京・神奈川・山梨の境界)

藤野町十五名山のひとつ生藤山(990.3m)

藤野町十五名山のひとつ茅丸(1,019m)

連行山

山ノ神の標識

地図には載っていない大蔵里山(837m)

八王子市最高峰の醍醐丸(867m)

醍醐峠

和田峠に到着。駐車場あり。

陣場山に到着
陣馬山からのパノラマ写真。富士山は雲に隠れて見えず。

陣場山から景信山を経て、小仏峠~草戸山を歩ききれば、都県境の山々を一通り歩くことができるのですが、陣場山から景信山までのコースタイムが2時間程度、さらに景信山から草戸山を経て高尾駅までは5時間程。日没後に4時間程歩くことになりそうですので、あきらめて景信山から下山しました。

景信山からは、小仏バス停方面へ下山して高尾駅まで歩きました。景信山から高尾駅までは2時間弱くらいです。草戸山まではいけませんでしたが、なんとか真っ暗になる前までに高尾駅まで歩けたので良かったです。2日目は合計14時間弱の歩きとなりました。
 
売店がある明王峠

底沢峠

堂所山(733m)

景信山(727.1m)

景信山からは都心方面の展望が良いです
景信山からのパノラマ写真

小仏トンネル脇の車道に下山しました

バスもありますが、バスを使わずに高尾駅を目指します

17:11高尾駅に到着

2017年はあまり山へ行けませんでしたが、前から歩きたかった南北の都県境の尾根を歩けたので達成感がありました。今後は高尾周辺の山々から丹沢方面へも足跡をつなげたいです。

最後に、通ったルートのメモと地図
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2017年12月16日(土)
峰谷橋バス停 8:15
深山橋 8:47
留浦バス停 9:05
鴨沢対岸 9:18
大寺山山頂 10:19
日本山妙法寺 10:35
車道 11:30
金風呂橋 11:47
入小沢ノ峰 14:56
三頭山西峰 15:52
三頭山避難小屋 16:13

峰谷橋バス停~留浦バス停

留浦バス停~大寺山~三頭山~三頭山避難小屋

2017年12月17日(日)
三頭山避難小屋 3:38
大沢山 3:44
槇寄山 4:45
数馬峠 5:21
丸山 6:03
小棡(こゆずり)峠 6:22
土俵岳 6:49
日原峠 7:32 ※水場探しで迷い20~30分ロス
水場 7:40 ※40分休憩
日原峠 8:29
浅間峠 9:05
熊倉山 10:07
軍刀利神社 10:19
三国山 10:32
生藤山 10:41
茅丸 10:56 ※5分休憩
連行山 11:16
山ノ神 11:42
醍醐丸 12:15
和田峠 12:52 ※5分休憩
陣馬山山頂 13:17 ※15分休憩
明王峠 14:08
底沢峠 14:16
堂所山 14:33
景信山 15:20 ※5分休憩
車道(小仏) 15:59
小仏バス停 16:12
八王子Jct. 16:42
高尾駅 17:11

三頭山避難小屋~三国山~陣馬山

陣馬山~景信山~小仏バス停~高尾駅