2017年2月27日月曜日

2月、三峰口駅~芋ノ木ドッケ~長沢背稜~小沢峠~軍畑駅(1泊2日)

2017年2月24日(金)~25日(土)


2週間前、雲取山から三神社に向かう際に、芋ノ木ドッケから長沢背稜への分岐の様子を見たのですが、雪が少ないように思いました。

長沢背稜は、東京都と埼玉県の県境にある尾根で、距離が長く、エスケープルートも少ないため、積雪期に歩くのは難しいと思っていましたが、今年は雪が少ないみたいですので、日を改めて挑戦してみることにしました。

長沢背稜を歩くのは今回が初めてで、直近の積雪状況もわからなかったため、1泊2日+予備日1日の日程を確保して、前回の雲取山よりも装備を軽くして臨みました。

エスケープルートですが、酉谷山付近で歩いたことのないルートを使って日原方面や埼玉側に下りることを考えるより、進めなくなったら芋ノ木ドッケまで戻る…という方針をとれば、よほどのことでない限り1泊2日+予備日1日で収まると考えました。酉谷山を過ぎて、三ツドッケまで進む事ができれば、あとは体力と相談しながら進めるだけ東に進むつもりです。

さて、芋ノ木ドッケは三峰側から目指しますが、バスで三神社まで行くのも味気ないので、秩父鉄道の三峰口駅から歩き始めることにしました。

三峰口駅の標高は310m、芋ノ木ドッケの標高は1946mですので、その差は1636m。結構登り応えがありそうです。

三峰口駅から表参道登山口がある大輪まで車道を1時間半程歩く必要があります。しかし何を間違えたのか、歩き始めて30分程の強石というところで、秩父御岳山方面の登山道に入ってしまいました。途中気がつきましたが、戻るもの面倒でしたので、杉ノ峠を越えて林道を使い、戻るようにして大輪まで行きましたが、無駄に400~500mを登り、40分程のタイムロスをしてしまいました。

大輪についたのが10時過ぎで、三神社に着いたのがお昼ちょっと前、芋ノ木ドッケに着いたのは15:20でした。そこから酉谷避難小屋までのコースタイムは4時間ちょっとですので、途中どこかでビバークすることにして、歩けるところまで歩くことにしました。

大輪の鳥居

三峰山の表参道を登ります

お昼前に三峯神社に到着

二週間前と比べ大分雪は減りましたが、前白岩の肩を過ぎたあたりでアイゼンをつけました。

芋ノ木ドッケから長沢背稜への分岐

少し雪はありますが、締まっていて歩きやすいです

稜線上はあまり雪は無かったです

長沢山方面

16:51 長沢山に到着。日没まであと少し。

天祖山方面への分岐

17:41 日没直後に水松山に到着

タワ尾根ノ頭を過ぎたあたりでビバーク

日没は17時半頃で、新月も近く月明かりは期待できないと思ったため、 タワ尾根ノ頭(滝谷ノ峰)付近でツェルトを張り夜を明かしました。夜、雪が降りうっすらと積もりました。明け方のツェルト内の気温はマイナス5.4度。風はそれほど無く、前回の雲取山よりは暖かく感じました。

2日目は6時過ぎに出発しました。タワ尾根ノ頭から酉谷山、七跳山あたりまでは尾根を巻くようなルートとなっているため、凍った状態だと怖いかも知れないと思っていましたが、足元の状態も良く、それほど危険を感じませんでした。

酉谷山、ハナド岩、三ツドッケでは、天候にも恵まれ、良い景色を見ることができました。その後の仙元峠や蕎麦粒山のアップダウンはきつく感じましたが、それ以上に日向沢ノ峰から長尾ノ丸、槙ノ尾山へ向かう凍った急勾配の下りが今回の最難所となりました。三ツドッケでアイゼンを外していましたが、ここで再びつけました。

さらに長尾ノ丸の山頂からルートが急に北方面に向かうところを見落とし、真南の急勾配を150mくらい下ってしまいました。下り過ぎているなと思い、高度を見たら790m。ルートを外れていることに気がつきました。そのまま下って車道(大丹波線)に出て、川井駅まで行くことも考えましたが、セオリー通り登り返しました。しかし20分程のロスです。

そこからは時間との戦いで、棒ノ嶺、黒山(常盤山)を過ぎ、小沢峠を目指しましたが、馬乗馬場を越えたあたりで日没を迎えました。その後、特に危険箇所はありませんが、藪っぽいところが少々と、最後、小沢峠付近の急勾配の階段が、アスレチックの丸太のようになっており、ヘッドライトを頼りに丸太から丸太へ飛び移らなくてはならなかったのがちょっと怖かったです。雪が付いていたらたぶん無理です。

そんなこんなで、はじめから予定通りいきませんでしたが、二日で59.9kmを歩き、無事に2月の長沢背稜を歩ききることができました。


酉谷山を目指します

人の踏み跡は消えていますが、動物が歩いた跡があります。

酉谷山山頂と避難小屋の分岐。山頂を目指します。

酉谷山山頂に到着。山頂から石尾根の向こうに富士山。

大岳山も見えます

酉谷山を後にして、避難小屋を覗いてみます。

酉谷山避難小屋の内部。綺麗に使われています。

酉谷山から先も稜線を巻くように進みます

七跳山はほぼ直登します

七跳山山頂に到着

ハナド岩からのパノラマ写真

三ツドッケへの分岐

三ツドッケ山頂からのパノラマ写真

三ツドッケを過ぎて三ツドッケを振り返ったところ

仙元峠に到着

仙元尾根方面は、いかにも埼玉っぽい感じ

一気に登り、蕎麦粒山山頂に到着

蕎麦粒山から一気に下りて、また登ります。右手に見えるのは川苔山かな?

その後ゆるやかな稜線もあります

有間山稜方面への分岐。これも埼玉っぽい雰囲気。

日向沢ノ峰から先は、急勾配の下りで凍結箇所多数。今回の最難所でした。

16:23 棒ノ嶺に到着。誰もいない(笑)

棒ノ嶺からのパノラマ写真。以前歩いた奥武蔵グリーンラインの全貌が見えます。

棒ノ嶺からは小沢峠を目指します

17:02 最後のピーク、黒山(常盤山)を通過。

18:09 小沢峠に到着。ちょっとピンボケ。

最後は車道を歩き、19:27 軍畑駅に到着。

最後に、通ったルートのメモと地図
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2017年2月24日(金)
三峰口駅 7:50
強石 8:13
杉ノ峠 9:03
大輪 10:07
三峯神社 11:43
炭焼平 12:44
地蔵峠 13:04
霧藻ヶ峰 13:14
お清平 13:23
前白岩 14:17
白岩小屋 14:33
白岩山 15:04
芋ノ木ドッケ 15:20
桂谷ノ頭 16:19
長沢山 16:51
水松山 17:41
タワ尾根ノ頭付近 18:04

三峰口駅~芋ノ木ドッケ~タワ尾根ノ頭付近
https://goo.gl/713JII



2017年2月25日(土)
タワ尾根ノ頭付近 6:12
行福ノタオ 7:12
酉谷山 7:36
酉谷避難小屋 8:03
七跳山 9:31
ハナド岩 10:07
三ツドッケ 10:42
仙元峠 12:16
蕎麦粒山 12:38
日向沢ノ峰 13:19
長尾ノ丸 15:00
槙ノ尾山 16:05(途中道に迷い20分ロス)
棒ノ嶺 16:23
権次入峠 16:42
黒山 17:02
馬乗馬場 17:11
小沢峠 18:09
軍畑駅 19:27

タワ尾根ノ頭付近~小沢峠~軍畑駅
https://goo.gl/djG4YH

2017年2月19日日曜日

2月、鴨沢~雲取山~三峰神社(1泊2日、テント泊)

2017年2月11日(土)~12日(日)

前回の山行から2ヶ月以上経ってしまいました。今回は事前に準備をしていたわけではないのですが、土曜日の朝天気が良かったので、急遽、遅めのスタートで雲取山に行くことにしました。

奥多摩駅13:59発の鴨沢西行のバスに乗り、14:43に鴨沢登山口から登り始め、奥多摩小屋のテント場には18時頃到着しました。

今年は西暦2017年ということもあり、標高2017mの雲取山に登る人が増えているみたいです。この時期なので遅めの出発でもテントの場所が無くなることは無いと思っていましたが、実際に行ってみると20張以上の先客がいたので、あまり場所を選ぶことができず、風当たりの強そうなところになってしまいました。

鴨沢登山口

丹波山村村営駐車場にきれいなトイレが建っていました

登山道に入ります

廃屋付近

雪はそれほど多くありません

堂所に到着

マムシ岩

七ツ石小屋でビール

石尾根分岐。鷹ノ巣山方面はあまり踏まれてないです。

七ツ石山山頂に到着。標柱が新しいですね。

ブナ坂の標柱を過ぎたところ

尾根上の雪も少なめです

夜中、テント内の温度はマイナス7.8度くらいまで下がりました。晴れており、満月だったため、一晩中空が明るく感じましたが、時々風が強く、テントが壊れないか心配でした。

翌日は、夜明け前にテントをたたみ、雲取山山頂で日の出を拝みました。その後、三峰神社方面へ下りました。このルートは以前、雨の中を歩いたことがあり、そのときは展望に恵まれませんでしたが、今回は天気も良く、和名倉山や、両神山、浅間山などを見ながら歩くことができました。


飛龍山と満月
夜明けの富士山

雲取山山頂に到着

登頂は日の出直後でした

標高2017mなので西暦2017年記念ということですね 

拡大すると左の方にスカイツリーも見えました

山頂を後にして、雲取山荘を通過

男坂を登ります

大ダワに到着。山頂は混んでいたのでここで休憩。

海が朝日に光って見えました

芋ノ木ドッケを通過

白岩山(1921m)

和名倉山方面

両神山とその後ろに浅間山

白岩小屋

前白岩山 (1776m)

前白岩の肩
北側の斜面は雪が多めです

木の階段に雪が付いていて滑ります

お清平から霧藻ヶ峰へまで雪はありませんが、その先はまた雪道が少しあります。

今回のルートですが、鴨沢から奥多摩小屋までは、アイゼンなしで歩き、翌日の奥多摩小屋からお清平まではアイゼンを着用しました。お清平から霧藻ヶ峰へ向かう斜面にまったく雪が無かったのでアイゼンを外しましたが、その先の霧藻ヶ峰から三峰神社までの間にも雪があるので、アイゼン着用のままでも良かったかもしれません。

2月のテント泊は今回が初めてでしたが、厳冬期の装備を持っているわけではないので、シュラフを2枚重ねしたりして対応しています。下記に今回の装備を記します。

テント
 アライテント ライズ1

シュラフ
 モンベル ウルトラライトスパイラルダウンハガー#3
 モンベル ウルトラライトスパイラルダウンハガーサーマルシーツ
 ※2枚重ねて使用 

マットレス
 サーマレスト リッジレスト レギュラー

ベースレイヤー
 モンベル ジオライン M.W.(上下)

ミドルレイヤー
 モンベル トレールアクションパーカ

パンツ
 ノースフェース バーブパンツ

アウター
 ユニクロ ブロックテックパーカ
 パタゴニア トレントシェルパンツ

防寒着
 パタゴニア ダウンセーター
 ユニクロ ブロックテックシルキーフリースジャケット

手袋
 モンベル ウィンタートレッキンググローブ

ソックス
 モンベル WIC.トレッキングソックス

シューズ
 モンベル ツオロミーブーツ

軽アイゼン
 モンベル スノースパイク10

スパッツ
 モンベル GORE-TEX ライトスパッツ ロング

テント内で着るもの
 メーカー不明のダウンパンツ、ダウンソックス


改めてみるとモンベルの比率が高いですね。パンツ、シューズ、ソックスは完全に3シーズン用ですので、役不足な感じが否めないですが何とかなりました。

今年正月に買った、ユニクロのブロックテックシルキーフリースジャケットは暖かくて良かったです。フリースに防風フィルムが入っており、行動中に着ると暑いくらいでした。セールで1,990円+税で買ったので、コストパフォーマンスも高いです。


最後に、通ったルートのメモと地図
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2017年2月11日(土)

鴨沢バス停 14:43

堂所 16:14
七ツ石小屋 16:56
七ツ石山頂 17:21
奥多摩小屋 17:55

鴨沢~奥多摩小屋


2017年2月12日(日)

奥多摩小屋 5:45
雲取山山頂 6:40
雲取山荘 7:03
大ダワ 7:23 (25分休憩)
芋ノ木ドッケ 8:52
白岩山 9:03
白岩小屋 9:18
前白岩山 9:40
前白岩の肩 9:57
お清平 10:25
霧藻ヶ峰 10:57
地蔵峠 11:05
炭焼平 11:25
三峰神社 12:09

奥多摩小屋~雲取山~三峰神社