2011年7月29日金曜日

テントのメンテナンス

何度かご紹介したダンロップの一人用テントR-107ですが、買ってから15年以上経っており、ここ数年は実家の縁の下の衣装ケースに入れっぱなしでカビ臭くなっていました。


娘二人に浴槽で踏み洗いを手伝ってもらったところ、フライシートの縫い目に貼ってあった、シーリングテープが見事に剥がれてしまいました。


本当はテントの洗濯は避けるべきです。使用後よく干して、長期間使用しなくても、時々風通しの良いところで設営して、未然にカビを防ぐことが一番です。今回は剥がれたシーリングテープを補修して、何とか使用できる状態にすることにしました。

縫い目からの浸水を防ぐために、シーリングテープが貼ってあ
りましたが、踏み洗いをしましたところ剥がれてしましました。

縫い目からの浸水を防ぐためには、縫い目の外側からシームコートという有機溶剤を塗る方法が有効ですが、今回は小川キャンパルのシーリングテープを内側に貼って補修します。


小川キャンパルのシーリングテープ 25mm×10m

アイロンを低温にして、縫い目の空気を外側に
逃がすようにして接着していきます。
完成したところ

シーリングテープの長さは10mで十分足りましたが、それでも作業に2時間も要しました。接着面の掃除、乾燥、シーリングテープのアイロンがけ・・・という順で作業をしました。


本当は最後に外側からシームコートを塗布するのが一番良いのですが、換気の必要があることと、乾燥までに時間がかかることから、天気の良い日中、時間があるときに作業する必要があります。


今回は時間が無かったため、シーリングテープの貼り付け完了後にテントを設営して、外側から防水スプレーを塗布して作業を終了しました。


明日これをもって雲取山を目指します。

2011年7月24日日曜日

奥武蔵アルプスから武甲山へ(日帰り)

7月末に雲取山登山の再チャレンジを計画していて、それまでの間に予行練習をかねて日帰り登山をすることにしました。近場ですぐに思いついたのが秩父の武甲山で、調べてみると200名山のひとつとの事。そもそも登山できる山とは知りませんでした。石灰の採掘のために北面は大きく削りとられていますが、南面は山の姿を残しているようです。


武甲山へは、西武秩父線の横瀬駅か、秩父鉄道の浦山口駅から山の南面を目指してアプローチする方法と、南側に連なった小持山、大持山など奥武蔵アルプスと呼ばれる山々を縦走して目指す方法があるようです。今回は、より長い距離を歩く後者を選びました。


西武池袋線の飯能駅から1時間ほどバスに揺られて名郷というところへ行き、そこから大鳩園、白岩渓流園というキャンプ場を横目に西へ進み、最初の目標地点の鳥首峠を目指します。


登山口は、石灰採掘場の脇にあり、しばらくは林の中をジグザグに、スタート地点から600m弱高度を上げて進みます。鳥首峠(標高953m)についてからは、横倉山(標高1,197m)、大持山(標高1,294m)という具合に徐々に高度を上げて、大持山から80mほど下ってからまた上り、小持山(標高1,269m)へ。そこからはさらに200m程下り、武甲山(1,304m)へは、1,088mの地点から一気に上ります。


鳥首峠までの上りと最後の武甲山の上りが大変でした。途中、奥武蔵アルプルと呼ばれる稜線は、木陰で風が抜けて涼しく、歩いていてとても気持ち良かったです。人はほとんどおらずリラックスできました。道中すれ違ったのは12名ほどで、武甲山山頂では、さらに3名の方に出会っただけでした。


前回の雲取山と異なる装備は、トレッキングシューズを履いたことと、高度計つきの時計を持っていったことでした。靴のおかげで足へのダメージはかなり軽減されました。時計は1万円にも満たない安いものでしたが、なかなかの精度だったので良い買い物でした。(装備について7でご紹介したものです)


服装はTシャツ(モンベルのウィックロン)に、ノースフェースのトレッキングパンツ(長ズボン)。そして帽子。ウィックロンのTシャツは汗をかいても不快感が少なくて良いです。


水は4リットル近く使いましたが、すべて自分で持ち込んだものでした。水場は鳥首峠までの間に沢がありますが、それ以降は武甲山山頂まで無いようでした。


登り始めは30分くらい車道を歩きます。前方に見える山に登ったのかな?

登山口は、石灰採掘場の脇から。

石灰採掘場を抜けて山道へ。
鳥首峠に到着。見晴らしが良いわけではないです。

稜線は木陰で風もあり、涼しくて気持ち良かった。

食事はアルファ米に味噌汁。エバニューのチタンアルコールストーブを使用。
マグカップやシェラカップにサードパーティ製の蓋を用いて小型化を図っています。

途中こんなところもありました。落ちたら死にますね。

大持山を過ぎたあたり。左が小持山、右奥が武甲山。
見たままのとおりで、あとふた山越えなければ、というところ。

武甲山の山頂は、フェンスで囲われていて、
北面は頂上のすぐ下まで削られていました。


最後に今回の行程のメモを記しておきます。


2011年7月16日晴れ
7:40 飯能発のバスに乗る
8:40 名郷到着
8:50  徒歩開始 標高380m
9:13 白岩渓流園
10:22 鳥首峠(20分休憩) 標高953m
11:23 ウノタワ
11:50 30分昼食休憩
12:40 大持山 標高1294m
13:13 小持山 標高1269m(途中1215mくらいまで下がった)
13:46 シラジクボ 標高1088m
14:33 武甲山山頂(途中2度座って休む) 山頂の気温は29度くらい
14:45 下山開始
15:14 長者屋敷の頭
15:55 車道に出る(標高585mくらい)
16:48 浦山口駅到着


↓経路はこちら
https://goo.gl/iVL8cr

2011年7月10日日曜日

写真のはじまり

昔から旅好きでしたが、最初の海外旅行がユーラシア大陸横断という少々大掛かりな旅だったにも関わらず、その旅へはカメラを持っていきませんでした。


写真を撮るという事自体に魅力を感じていないどころか、写真を撮ることがかっこ悪いとさえ思っていたかもしれません。「心の中にシャッターがある」とか、「記録より記憶」…なんて思っていましたから。まだ二十歳でしたからね。


今思えば、このときの旅の写真を撮っておけば良かったと少し後悔しています。イランのアルゲ・バムは2003年の大地震で崩壊してしまいましたから。二十歳の時は、来たければまた来れる、と思っていて、今しかできない…と念じることは、その後の自分の可能性を潰しかねないと本気で考えていました。でもまた来た時に同じ景色や、同じ出会いがあるわけでは無いことを少しずつ知りました。


そうこうしているうちに、今ではすっかり写真三昧で、写真が生活の中心になってしまいました。結局写真にのめりこむきっかけもやはり旅でした。


ユーラシア大陸横断の2年後、新宿から本州最北端の大間岬まで900km徒歩の旅をしたときに、コンビニエンスストアで、2,000円ちょっとのトイカメラを買いました。当時はトイカメラという括りは無かった気がしますが、要するに、レンズ付きフィルムの使い捨てでは無いもの・・・という位置づけで安価なプレスチックレンズのカメラが、コンビニエンスストアに置かれていました。徒歩の旅では、そのカメラでスナップを撮りました。


徒歩の旅を終えてからは、1ヶ月も経たないうちに、アジアを7~8ヶ月旅したのですが、その時にそのカメラを持って出かけたのです。


この時の旅は、内容も格別でしたが、撮った写真の出来も素晴らしかったので、次の北海道オートバイツーリングの旅では、親の一眼レフを借り、道中三脚やフィルタなどのアクセサリを購入しながら、カメラ雑誌などで、撮影のノウハウを勉強しながら、夢中になって写真を撮ったのでした。


それらの写真の一部をご紹介します。

中国の西の方、新疆ウイグル自治区。ここからパキスタンへ抜けました。トイカメラで撮影。

ミャンマー、インレー湖。トイカメラで撮影。

北海道 美瑛にて。親から借りた一眼レフは、オートフォーカスで一時代を築いたミノルタα-7000(1985年発売)。

北海道 美瑛にて

北海道 落石岬にて

北海道 神の子池にて

ミノルタ α-7000(1985年発売)

2011年7月5日火曜日

装備について7(その他小物)

ここでは、バックパックの旅や、ツーリング、軽登山などに使えるアウトドア用品の小物をご紹介します。

ランタンは、LEDの普及により、明るくて省エネになりました。
左がLEDランタン(Black Diamond)、右がキャンドルランタン(UCO)
ランタンには、他にガスランタンや、ガソリンランタンがあります。

使用時の状態。ろうそくは暗いですね・・・でも味があるんですよ。
このキャンドルランタンは、ろうそくをバネで押し上げながら燃焼
させるあたりの仕組みが秀逸です。


ミニマグライト。いずれも単3型2本使用のタイプで、手前がLED
のタイプ。
マグライトはサードパーティから、色々なオプションパーツが
出ていて楽しいです。

Petzlの小型・軽量ヘッドライト。ホイッスルなど非常用機能が
ついていて、防災用としても使えます。16LUMENSなので、
やや暗いですが、ボタン電池(2個)なので予備電池も軽く済み
ます。ヘッドライトは日没後や、夜明け前の行動に必要でしょう。

ポケットナイフの類。有名なのは、スイスのVictorinoxとWenger。
つめきり付やら、USBメモリ付やら色々あります。
右上の銀色のものはLeathermanというメーカーのもので、
このメーカーは全般的に、はさみ系に強いです。

COGHLAN'S(コフラン)は、面白い小物を色々取り扱っています。
写真は小型の缶切り。なぜか2個入り。

写真は、テントの張り縄。
手前2本が3mm径、奥2本が2mm径。でそれぞれ自在付き。
この手の自在付きの張り縄は、海外の安宿で洗濯物を干す
際にも便利です。

自在とは、縄の長さ調整を容易にするもので、あると便利です。

テントに使うペグ。様々な形状があります。

Jack Wolfskinのミニウォッシュルームという名のポーチ。
洗面用具を入れるのに最適。

開いたところ。海外で安宿に泊まると、アメニティグッズなど
無い場合がほとんど。私は髪も体も顔も石鹸一つで済ませる
のですが、石鹸箱があると使用後に石鹸が早く乾いて便利です。


Platypusの水筒。ホースをつけて、運動しながら手ぶらで
給水できるので便利です。
空になれば小さくたためるので便利です。

カシオの高度計付きの時計は、PRO TREKシリーズが有名。
これは、PRO TREKシリーズではないけれど、高度、気圧、
気温も測れる廉価版。SPORTSGEAR SGW-300H-1AJF