2011年9月19日月曜日

9月の北岳登山(一泊二日テント泊)

2011年9月10日(土)~11日(日)


今年の6月に始めた登山ですが、東京一高い雲取山、関東一高い日光白根山・・・と続けば、次は日本一高い富士山・・・と続けたいところでしたが、その前に登っておきたかったのが日本アルプスの山々。今回は南アルプスの北岳を選びました。富士山に次ぎ、日本で二番目に高い標高3,193mの山です。

土日を利用した一泊二日テント泊の計画でしたが、金曜日の夜23:54新宿発の白馬行きムーンライト信州81号に乗れば、甲府に夜中の2:21に到着し、登山口がある広河原行き4:00発のバスに乗ることができます。この計画であれば、広河原に着くのは6時過ぎです。


※電車とバスの運行状況は季節と曜日により異なりますので、事前に確認しておくことが必要です。


友人と新宿で待ち合わせをして、予定どおり23:54新宿発の白馬行きムーンライト信州81号に乗りましたが、酩酊状態であった事もあり、不覚にも甲府を寝過ごしてしまいました。甲府を過ぎて間もなく気がつきましたが、甲府の次の停止駅は小淵沢。小淵沢で下車したものの、戻りの列車は始発までありません。ホームの待合室で仮眠して始発を待ったのでした。


始発列車に乗り込み、甲府に着いてから広河原行きのバス乗り場を探していると、タクシードライバーの猛烈な客引きにあいました。タクシードライバーから次のバスが9時まで無いこと、広河原までタクシー代が12,000円であること、などを聞かされました。そのときの時間は7時でしたので、タクシーを使うほうが賢明だと考えましたが、料金が気になります。バスで2,000円のところをタクシー代12,000円を二人で割り勘するのでは、ちょっと高い。タクシードライバーに別の方々と相乗りをしたいため、少し待つことを告げると、彼は、まもなく到着した関西方面からの深夜バスから相乗り希望者2名を連れてきたのでした。


そんな経緯でタクシーで広河原を目指しました。バスより乗車時間が短くて済み、8時ちょっと過ぎに着いたので、当初の予定の2時間遅れでスタートです。先週の台風の影響で、大樺沢のルートは橋が流されたとのことで、避ける必要がありました。急遽、白根御池小屋~草すべり~小太郎尾根分岐を経由して、北岳肩ノ小屋を目指すルートに変更しました。


天気は晴れ。気温は高く、Tシャツでも汗がでる程(26度くらい)でした。今回新たに加えた装備は、トレッキングポール。ネットで調べて、特に安かったBUNDOKというメーカーの1ペア2,900円の物を購入しました。初めは使い勝手がよくわからず、カメラを使いたいときに両手が空かず邪魔だったりしましたが、だんだん慣れてきて、その恩恵を受けるようになりました。バランスを崩しにくくなり足への負担が減ったり、急坂でも地面に手をつく回数が大幅に減ったり、平地では歩行に推進力を得られたり・・・というのが主な効果でしょうか。あるのと無いのとでは随分違うと感じました。2,900円のものでも少々重いと感じた程度で、機能的には申し分なかったです。


白根御池小屋までの道はそこそこ急で、木の階段や、はしごがところどころにあり、それらが余計に疲れさせました。広河原から2時間半で白根御池小屋に到着(標高差は700mちょっと)。小屋は綺麗で、ビールの自販機もあり、ソフトクリームも売っていました。ビールもソフトクリームも両方いただきました。


広河原から、つり橋を渡って山に入ります。

ところどころ木のはしごがかかっています。

白根御池小屋。きれいな小屋でした。

白根御池小屋から北岳頂上付近を見上げたところ

白根御池小屋の前のベンチで40分ほど休憩をしました。小屋から北岳頂上付近を見上げると、本当にあそこまで4時間程度でたどり着けるのかしら?と思うほど高くそびえ立っていました。その大半の時間は、地図上で「草すべり」という名称で記された登り坂。登り始めると、振り返れば鳳凰三山が間近に見えます。小太郎尾根分岐まで、地図上で3時間の道のりでしたが、途中、昼食をとりながら、2時間10分ほどで到着できました。


白根御池から草すべりを登りはじめます


小太郎尾根分岐

小太郎尾根分岐から北岳肩ノ小屋までは、森林限界を超えた展望の良い稜線で、美しい景色に囲まれて、それまでの疲れも一気に吹き飛びました。やはり天気が良いと景色が違いますね。前回の視界ゼロの日光白根山とは大違いです。写真や動画を撮りながら、北岳肩ノ小屋についたのは午後2時半ころでした。テント場が混んでいたため、端っこの方にテントを張りました。頂上は明朝目指すことにしました。



小太郎尾根分岐から北岳肩ノ小屋までは展望が良く歩いていて気持ちよい


もう少しで北岳肩ノ小屋


北岳肩ノ小屋に到着。雲が出てきました。

夕暮れ時は、東の雲が時々切れて富士山が顔を出したり、西の空は雲がてきましたが、幻想的な夕陽を見ることができました。日没時の気温は10度くらい。思ったほど寒くは無かったですが、夜はテントの下を強風が吹き抜け、少し寒かったです。化繊の寝袋(mont-bellスーパースパイラルバロウバッグ#5)で、少し寒いと感じた程度でした。


夕暮れまでたっぷり時間があり、カップワインを飲みながら過ごしました

幻想的な時間帯

雲の間から甲斐駒ケ岳が姿を現しました

月に照らされたテント場

広河原まで、タクシーを相乗りした神戸のKさんと仲良くなり、Kさんのすすめで、朝3時半に集合して、一緒に頂上を目指すことにしました。ヘッドランプをつけて、暗闇の中を30分弱登って頂上にたどり着きました。頂上へは我々が一番乗りでしたので、良い場所を確保して、沈む月や、星や、日の出を撮って2時間近くを頂上で過ごしました。風が強く、薄手のフリースと、薄手のインナーダウン、ウィンドブレーカー(フーディニフルジップ)を着ていましたが、岩陰で風をよけて座っていた時はさほどではありませんでしたが、風が直接に当たる場所ではかなり寒かったです。


翌朝の頂上からの展望

雲海の中の富士山

北岳の三角点

我々がテントを張った場所は北側のはずれの方

テント場に戻って、朝食を食べてから撤収して8時半に出発。帰り道は行きと同じルートをとり、北岳肩ノ小屋で、生ビールとソフトクリームを。休憩時間も含めて3時間半で下山しました。下りきった広河原山荘でもビールを飲み、バスが出発するまでの時間をぎりぎりまで過ごしましたが、おかげでバスに立って乗る羽目になりました。2時間以上、山道を揺られつらかった・・・。


総括すると、アップダウンがあるわけでなく、往きはひたすら登って、帰りはひたすら下るだけなので、苦しい思いはしませんでした。特に危険な場所も見当たりませんでした。なにより天気に恵まれたのが良かったです。




最後に、通ったルートのメモと地図。
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9/10(土)晴れ


広河原バス停 標高1,520m 8:22発
白根御池小屋 標高2,230m 10:54着 11:38発
小太郎尾根分岐 13:46
北岳肩ノ小屋 標高3,000m 14:30




広河原~白根御池小屋~北岳肩ノ小屋の歩行記録
(iPhoneで記録しているので、正確ではないです。)
https://goo.gl/VHk3Fh


9/11(日)晴れ


北岳肩ノ小屋 標高3,000m 3:34発
山頂 標高3,193m 3:58着


山頂 5:38発
北岳肩ノ小屋 6:20着


北岳肩ノ小屋 8:31発 
白根御池小屋 10:03着 10:33発
広河原山荘 12:09着






北岳肩ノ小屋~北岳山頂の歩行記録
(iPhoneで記録しているので、正確ではないです。)
https://goo.gl/pE1U7n




北岳肩ノ小屋~白根御池小屋~広河原山荘の歩行記録
(iPhoneで記録しているので、正確ではないです。)
https://goo.gl/9CZ3jh


2011年9月7日水曜日

奥白根山(日帰り)で使用した装備のメモ

2011年8月21日、雨。奥白根山(日光白根山)の日帰り登山の装備メモ。
(奥白根山の記録はこちら)



※重量は、カタログデータや実測値


①替えのTシャツ mont-bell ウィックロンTシャツ(WIC.T) 145g
②長袖のアンダーウェア patagonia キャプリーンライトウェイトCrew 159g
③薄手のフリース patagonia キャプリーンエクスペディションウェイトZip-Neck 258g
④薄手のアウター patagonia フーディニフルジップ 122g
⑤替えの靴下 patagonia
⑥ハイドレーション platypus 2.5リットル用と予備で空の1リットル用
⑦クッカー evernewチタンクッカー深型L(200g) 中にイワタニプリムスの114ナノストーブ(64g)
⑧防寒着 mont-bell U.L.ダウンインナーパーカー 220g
⑨雨具 mont-bell スーパーハイドロブリーズ レインウェア 590g(上下)
⑩雨具 mont-bell レインスパッツ  135g(ペア)
⑪タオル mont-bell マイクロタオル スポーツ 60g
⑫トイレットペーパー
⑬雨具 mont-bell ジャストフィットパックカバー25 80g
⑭バッグ zero point バーサライト パック20 360g
⑮地図
⑯携帯電話用充電器 エネループ KBC-L2B 130g(本体のみ)
⑰携帯電話 iPhone4 137g
⑱デジタルカメラ Panasonic LUMIX DMC-FT3 197g(SDカード、バッテリー含む)
⑲小物類…コンパス(Silva)、ナイフ(Victorinox)、ライト(mini MAG-LITE)、熊よけの鈴、アロンアルファ
⑳フリーズドライ食品


上記以外に折り畳み傘1本と、お菓子などの携帯食を加えた総重量は6.6kgとなりました。そのうち水(2.5リットル)、食料、ガスカートリッジやトイレットペーパーなどの消耗品が3kg弱なので、ベースウェイトは4kg以下。


バッグはzero pointのバーサライト パック20という超軽量のペラペラのものを使用しましたが、量的には上記装備で満杯になりました。このバッグは中身の量が少ないとフニャっとしてしまい若干使いにくいです。中身が多ければ多いで背面側が凸となり、違和感がありました。スタート時から雨が降っており、雨具類は最初から身につけていたので、登山開始時に背負っていた荷物はもう少し軽くなっていました。


満杯状態。実際には登山開始時に雨具を取り出したので、もう少しゆとりがありました。

日帰りなら調理器具を持たずに、おにぎりなどで済ませるというのも有りでしょうけれども、山の上で暖かいものを食べると体も温まり美味しいので、ついつい持って行きたくなります。

8月半ばでしたが、関東地方はとても涼しい天気で雨も降っていたため、凍らせた水筒の水がなかなか解けずに参りました。